2020年2月13日木曜日
十条の伝統的なお祭り、「化恋汰稲荷(バレンタイナリ)」祭りが開催されます。 ——- 全国にある稲荷神社 稲荷神(いなりのかみ、いなりしん) つまり稲作・農業の神様を信仰するもので、稲荷とは食物の神(ウカノミタマノカミ) を示しています。 毎年農事が始まる春先から 秋の収穫期にかけて里に姿を現し 終わる頃に山へ戻っていくキツネは 農耕を見守る守り神のように考えられ 稲荷神の使い 眷属「白狐 ( びゃっこ )」として 崇められていたと言います。 しかし、この辺りでキツネは縁を結ぶ神の使い 「化恋汰稲荷(バレンタイナリ)」 として、崇められています。 昔、とても内気な一人の女が思い人と結ばれるよう 稲荷神社に願いをかけたところ社から一匹のキツネが現れその女に化けました。 化けキツネは、思い人のもとへ向かい、その男にの顔めがけて何やら白い物を投げかけました。 後から追いかけてきた、女が驚き飛び出した瞬間 女に化けたキツネは消え顔を白くした男は女に惚れていたといいます。 この話がもとに、キツネは 「化けた恋が実る」 「化恋汰稲荷」 と崇められ2月のこの時期になると、女性たちは 思いを寄せる男性の顔に小麦粉などの白い物をかけ 思いを伝えたとされています。 現在では、恋愛成就だけではなく無病息災、家内安全などの祈りも込められ十条ではこの伝統が続いており、二月のこの時期になると女性は男性の顔を 白く染め、その年の厄除けや縁結びなどを願う行事として続いています。 民明書房刊「化恋汰稲荷(バレンタイナリ)伝説」より
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